ワックスを塗る

スキー・スノボ
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雪が好きです。
どうも、近江八幡店の柴田です。

雪、いいですね。
降ってくるとわくわくしてきます。
基本は引きこもりですが、雪が降ると外に出たくなってきます。

この話をすると大抵、えぇ…っと言われますが、頭の中が子供なので無性にわくわくしてきてしまうのはもう止められません。
さあ、スキー行くかとなってしまいます。
でも今回は、その前準備です。せっかく連休なのでしっかり準備をしていきます。

ワックスを塗ってチューンナップをして心も道具も最高の状態で行くのです。

道具がこちら

せまいワンルームをブルーシートが占拠しました。
室内で作業するときは必ず敷きましょう。
後で部屋がスケートリンクになります。一部なりました。

さて、そもそもワックスですが、わが近江八幡店のようなスキー用品の取り扱いがない店舗では、いわゆる簡易ワックスという種類しかありません。
一般のユーザーさんもおそらく簡易タイプしか持ってない方が大半だと思います。

簡易ワックスでも、使用すれば板は雪上でかなり走るし快適になるのになぜこんな大掛かりなことをやるの?
という疑問に関してはその通りだし、そのほうが楽だし、安上がりだしで同意します。
でも、ワックスを掛けるのめんどいけど楽しいんです。やってる感でるんです。
それだけでいいんです。
後、ワックスの効果も長続きするんでスペースとお金に余裕があって、頻繁にゲレンデに行く人は用意してもいいかなと思います。簡易ワックスはすぐに効果なくなるしネ。

ワックスの種類

ワックスは雪温によって種類があってピンクからグリーンになるにつれ低温用になります(ガリウムの場合)。画像上段がベースワックス、下段がローフッ素ワックスとなっています。このLFワックスの上にHiフッ素ワックスというのもあるんですけどレーサーでもない一般の人にはほぼ不要です。めっちゃ走ります(一瞬ですが)。

そもそも雪は水の結晶なので当然摩擦があって、その雪の上を動くと抵抗があります。その抵抗に対して板を撥水させて滑らせるという話なんですが、雪の温度によって水分の出方に差が出るので、その雪温に応じたワックスを塗って効率よく滑らせる、ということですね。
この認識であってるはず。たぶん。
そして、板の表面はあっためると人間でいう毛穴のようなやつが広がるので、アイロンで板を温めて、そこにワックス流し込みます。
温めると表面が熱膨張して内部の分子が広がって、どうのこうの隙間ができて、なんやらかんやら理論らしいです。

部活でやってた時は合宿の時に雪の中に毎日温度計を挿して雪温を定期的に測っていたもんです。
この塗分けがめんどうな人はオールラウンドワックスや、業務用ワックスなんていう便利な全雪質対応のベースワックスもあるのでそれでもいいと思います。

準備

愛用のガリウムさんの説明によると、最初はこのベースワックスをピンクからブルーまでを順番に塗って、余分な分を剥がして、また塗って、剥がしてを3~5週繰り返すとよいとのこと。
緑はほぼ使わないです。ぶっちゃけ紫が温度帯的に万能すぎて、その後はこればっかり使うようになります。カタログのエリアごとのチャートを見ても大体は紫です。春はピンクもあり。

さすがにそんなに暇じゃないんで今回は2週やって終わりとします。

まずはビンディングのブレーキが邪魔になるのでゴムで固定します。
ブレーキのばねは強いので専用のやつを買ったほうがいいですが、一応輪ゴムでぐるぐる巻きにしてもいけます(後が大変ですが)。

まずは、汚れと古いワックスをはがします。
あんまり使ったことないですけどせっかくなんでクリーナーを使います。

こいつをタオルにたらして滑走面をぬりぬりするだけです。
においがきついので必ず窓を開けましょう。
クラっときます。きました。
ほんとは他にも下処理をもっといろいろやるみたいですけど、競技をするわけでは無いのでサクッと終わらせます。

塗っていく

次はいよいよワックスがけ。アイロンでワックスを溶かして板にアツアツのワックスをかけてやります。

ワックスをたらしたら、ワキシングペーパー(キッチンペーパーみたいなやつ)ごしにアイロンで塗り広げて放置!その間にもう一本も塗ります。
両方塗ったらYouTubeでも見て時間をつぶします。待つのがめんどい時は外に出しておくと速攻で冷えます。ほんとは一日放置がベストらしい。
つまり、まじめに5週やると毎日やっても、3かける5で15日かかります。ベースだけで。

ワックス冷えたらスクレーパー(画像の台形のやつ)で鰹節を作る要領で削ってブラッシングして完了です。スクレーパーはでっかくて分厚いやつを買ったほうが楽です。
この工程をピンク、パープル、ブルーで2週したらとりあえずベースは完了。

後は同じ要領でフッ素ワックスを塗ります。これはベースワックスじゃないので一つで大丈夫です。今回は安定の紫を使います。
フッ素ワックスはそのままだと板に定着しないのでベースの紫を塗って、そのあとにフッ素の紫を塗ります。やることは同じです。

これでワックスは完了。丸一日使いました。

ついでにエッジもやります。

エッジの研磨

見出しまでつけていますが、エッジはやることが細かくて少し難しいので、詳しくは他に詳しく解説しているサイトもたくさんあるのでそちらをググってください。
私もあんまり自信ないです。
本来チューンナップに出していればきれいに整っている項目なので、基本不要な作業です。
今回は出すのを忘れていたのでやってるだけです。
アイスバーンの上で、ほにゃららキロで爆走したい人は必要かも。

バイス台に板をを立て、エッジシャープナーを当てて削ります。
ちなみにこのエッジ角度は、90度から鋭角にとがらせていくと鋭く引っかかるようになり、圧雪やアイスバーンで効果を発揮しますが、パウダーなど、柔らかい雪には滑りにくくなります。
ビンディングは外したほうが楽ですが手間なのでそのままいきました。
失敗するとエッジがガタガタになるので、重ねて言いますが基本はチューンナップ業者に任せたほうが良いです。

これでメンテナンスは完了です。
この内容はあくまで自己流なので、興味のある人はYouTubeにプロの業者さんの動画もあるのでそれを見て勉強してみましょう。
やってみると楽しいですし、失敗したらそれはそれで、いい経験になりますよ。
コンマ一秒を争うプロではないので気楽にやってみましょう!

それではまた次回!

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