ピエリ守山店:兼松です。
今回の山散歩は滋賀県の最高峰の伊吹山に行って来ました。
本日の天候、午前中は晴れ(強風のおまけ付き)、午後からは雨の予報。
雨が降る前にサクッと下山のバックカントリースタイルとなっております。
伊吹山 いぶきやま
伊吹山は滋賀県と岐阜県に位置する山で、日本百名山に選定されています。
頂上一等三角点は滋賀県に属しています。
山域は、日本海の若狭湾から太平洋の伊勢湾への季節風の通り道です。
登山口〜山頂 登り
ルートは上野登山口から正面登山道を登る定番のルートです。
夏道でのコースタイムは3時間50分、標高差は1,150mです。
ここ数日間は氷点下まで気温が下がることが無かった様で雪はグサグサ、踏み抜き箇所多数で歩きにくく2〜3合目あたりは非常に苦戦します。
日の出からしばらくして東の空に「幻日」が見えました。
なかなかレアな虹で見られると良いことあるよ、なんて言われます。
でも、天気が崩れる予兆でもあるのでやや複雑。
良いことあるパターンでお願いしますと祈りつつ登って行きます。
5合目から見た斜面の全体像を実際に登りながら滑り降りるルートと目印を考えます。
向かって右側の斜面が良さそうです。
冬の伊吹山名物の急斜面直登に差し掛かりました。
先行する登山者さんにバックカントリー装備の方はいない様子。
今日はここまでで滑走した跡も見当たらなかったこともあり、ピットチェック(弱層テスト)をしてから山頂へ上がろうと思います。
8.5合目あたりで少し寄り道です。急斜面を左にトラバースして一旦登山ルートを外れ、スコップ、プロープ、スノーソーを準備します。
ピットチェックで出来た穴を埋めてから登山ルートへ復帰します。
山頂まであと少し、斜度は最大でほとんど壁です。
さらに板を背負っているので強風に煽られます。
後傾にならない様に腹筋との戦いも熾烈です。
山頂〜2合目 下山滑走
ピットチェック込みで3時間20分ほどで山頂へ到着。
相変わらずの強風ですのでまったりとすることもなく下山の準備をします。
急斜面用にアルパインブーツと12本爪アイゼンで登って来ましたが、ボードブーツに履き替えます。
ボードブーツ+スノーシューでは硬めの雪の急斜面の登坂が難しいので仕方がありません。
では、山頂をあとにします。
今回の板は「短くて軽い」と言う理由だけで選んだ少し特別なモデル。
4年ぶりにぐらいにこの板に乗るなー、なんて感じているここは強風吹き荒れる伊吹山の山頂。
山頂から急斜面に入るドロップポイントまではおよそ150m。
乗り心地を思い出す為に使える時間は十数秒と、なかなかスリリングな状況です。
ここ最近の天気は、雨→雨→ドピーカンと雪の状況は最悪。
急斜面では登り登山者さんの集団と重なったこともあり、雪を落とさない様に慎重に滑ります。
山頂直下の急斜面以降は伊吹山スキー場跡地(2010年に閉鎖)へと合流し、登山ルートとも外れているため快適に下山滑降出来ました。
何度か登り返しをしながら2合目まで滑走し無事に下山しました。
悪雪の滑走でしたが、1度も転ぶことも無く、雨にうたれることも無く下山と予定通りですので良しとします。
早朝に幻日見ることが出来て、早速いい事ありましたね。
では、皆さんも良い山遊びをー。