ピエリ守山店:兼松です。
今回は、長野県上松町・木曽町・宮田村の境界にある標高2,956m『木曽駒ヶ岳』へ行ってきました。
木曽駒ヶ岳は木曽山脈(中央アルプス)の最高峰で日本百名山、新日本百名山に選定されています。
略して木曽駒と呼ばれたり、西駒と呼ばれたりもします。
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木曽駒ヶ岳山頂までは桂小場登山口から登る西駒ルートを使います。
西駒ルートは「クラシックルート」とも呼ばれ明治末・大正時代から使われた歴史ある登山道です。
木曽駒ヶ岳山頂までの標高差は1,700mほど。以前登った時には日帰りだったため完登できた感動はありましたが、
楽しむ余裕はなかった感じでした。今回はのんびりと一泊二日の予定で、途中の標高2,700m地点にある西駒山荘石室で一泊します。
冬季避難小屋として開放されている石室は1915年に建設され、現在は国の有形文化財として登録されています。
稜線に出ると水場はありませんので、飲料水は下から全て担ぎ上げます。ざっと5リットル程度です。
避難小屋泊なのでテントは持っていかないのですが、マットやシュラフ、防寒着と念のためのツェルトやピッケルなどの装備もあり、
結局いつものテン泊よりも随分と重い装備となりました。
通常は桂小場登山口に車を止めることができますが、2021年8月の大雨により県道が崩壊し、現在は復旧工事のため通行止めとなっています。
今回は登山口手前1.5km地点に車を止めてスタートします。
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登山道に入りしばらくは勾配の緩い道が続きます。ここは『ちりめん坂』と呼ばれています。
ちりめん坂は某ビール会社の寄付と地元伊那市の方々の整備によりとても歩きやすくなっています。
歩き始めて3時間ほどで大樽小屋までやってきました。ここで遅めの朝食をとります。
今日の天候はくもり。木々の間からはどんよりとした雲が早く流れていく様子が見えます。
樹林帯の中へも時折風が抜け、立ち止まっていると少し肌寒く感じます。
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大樽小屋をあとにして再び登り始めます。まだまだ先は長いのでゆっくりと。しばらくすると雪渓が現れ始めます。
雪渓の上を走る風はさらに冷たく体温を奪って行きます。真夏なら心地良いのでしょうが、この辺りで気温は10度に届かない程度。
そんな中、中央アルプス特有の長く続く急登と雪に足を取られながら、遥か遠くに見える稜線を目指します。
この辺りの標高は2,500mほど。
西駒山荘までのトラバース道は雪に覆われて時間がかかりそうなので、ここから稜線沿いを歩き『将棋頭山』を経由して西駒山荘へ下ります。
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将棋頭山の山頂標識はカバー式??となっています。以前登った際は白いカバーを外すのを忘れてそのまま写真をとっています。
そして、標識の字は薄めですね、なんてことをつぶやいていました。
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将棋頭山山頂から少し降り本日の宿泊地西駒山荘石室に到着しました。
すっかり雪が解けており、窓から侵入は少したいへんそうです。試しに正面入り口にある扉をあけてみるともう一枚扉がありました。
その内扉もすんなり開いて無事に入室です。
今日は、ぼくたちだけの貸切の様子。重い荷物からも解放されてホッと一息つきます。
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日の入りの時間が近づいてきました。
今日はガスが多くて夕日はあまり期待できないかなと思っていましたが、ガスが赤く染まっていく様子はとても幻想的で感動的なものでした。
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小屋の中で食事を摂り、明日に備えて早めの就寝です。
深夜に起きて夜空を眺めてみましたが、ガスは取れておらず星を見ることはできませんでした。
小屋の中の温度は0度。前日の寝不足も手伝ってなのか光はなく、音もない小屋の中で快適にぐっすりと眠り、そして朝を迎えます。
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では、木曽駒ケ岳山頂へ向かって二日目の登山を開始します。
山頂までは稜線沿いに歩きます。この時期も稜線上には雪に覆われた箇所が広範囲にあり、さらに雪はガチガチに凍っています。
途中沢筋のトラバースや急斜面の直登などもあるため前爪アイゼンを装着しています。
所々に雪のない部分も現れますが、アイゼンを装着したまま岩の上を歩く状況もあり残雪期特有の難しさがあります。
それでも景色は最高でとても楽しい稜線歩きでした。
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歩き始めて2時間ほどで木曽駒ヶ岳山頂に到着です。
木曽駒ケ岳ロープウェイの運行開始時間まではまだまだ時間があり、周辺の山小屋も営業を開始していません。
今日は西駒山荘方面から歩いて来たのは僕たちだけでした、ということで、山頂にはまだ誰もいません。
人気の木曽駒ケ岳の静かな山頂で贅沢な時間を過ごします。
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山頂で朝食を摂り、山の守護神 大山祇大神が祀られた木曽駒ケ嶽神社にお参りをして山頂をあとにします。
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木曽駒ヶ岳山頂から西駒山荘まで戻り小屋にデポした装備を回収して、桂小場登山口までの長い帰り道を歩き無事下山しました。
そして、今日も家の風呂へ。
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