ピエリ守山店:兼松です。
北アルプス槍ヶ岳へと続く最短ルートの飛騨沢ルート。1泊2日のテント泊の下山後、2度とやらないかな。。。と誓ったあの日から約3年。
またまたやってしまいました。
今回は、飛騨沢ルートとほぼ並行に走る南岳新道から南岳、中岳、大喰岳と縦走し飛騨沢ルートで下山する1泊2日のテント泊をしてきました。2日間の合計距離はおよそ30㌖、累積標高差は2,300㍍ほどです。
槍ヶ岳と奥穂高岳を結ぶ稜線の一部をのんびりと歩き、これらの山のピークを踏みながら絶景を楽しみたいと思います。
新穂高温泉登山口からテント場のある南岳小屋までのコースタイムは約8時間30分。途中にある槍平小屋まで4時間ほどは緩やかな登山道を歩き、そこから南岳新道へと入っていきます。
南岳新道は人気も無く、歩く人が少ないせいか荒れた道が続きます。崩壊した梯子や、信用しても良いのか迷うような鎖場、落石の跡などが何箇所にも見られるワイルドな登山道です。
SNSなどのハッシュタグには
#南岳新道は辛い。
・・・・に心折れる。
・・・・2度と行かない。 などがあります。
歩き始めて4時間ほどで槍平小屋に到着して上空が開けたところに出ました。少し雲がかかっていますが今日も良い天気です。ではいよいよ南岳新道へと進んでいきます。
噂通りの急登でした。樹林帯の中ではずっと上を向いて登っていた印象です。思っていたよりも気温が高くて樹林帯では汗の量に気をつけながら登っていきます。稜線に上がるまでに何度か沢を横断しましたが、沢を抜ける風が心地よく癒されます。
スタートから8時間ほどが経過しました。ハイマツ帯を抜け標高は2,700㍍付近です。雲が下がり雲海となっていく時間帯です。ガスに巻かれ始めましたが今日のテント場の標高はさらに上ですので雲を抜けた先の景色が楽しみです。
ほら、こんな感じで。
今日の我が家は中央に立つ緑色のワンルーム。
無事に南岳小屋のテント場に到着しました。
本日の日の入りは18時ごろ。
小屋の奥にある高台で日の入りを見ようと皆さん集まってきました。日の入りが近づくにつれてガスが下がっていき、穂高岳や槍ヶ岳の姿が現れていきます。
それと同時に周りの空は茜色に染まり幻想的な風景が広がります。
夜になっても晴天は続き、満点の星のもと眠りにつきます。
今のところは
#南岳新道・・・最高。
・・・・・・・来て良かった・
2日目の朝も快晴から始まります。
再び高台にあがり日の出を眺めます。日が昇る時に空が朱色からなんとも言えない青色に変わっていくこの時間がたまらなく好きです。
南岳小屋を後にして楽しみにしていた稜線を歩き始めます。
さっきまではシルエットだった山々が徐々に色をつけていきます。
標高3,033の南岳の山頂に到着しました。
南岳小屋に宿泊した方のほとんどが反対側の北穂高岳方面の大キレットへと向かっていきましたので、人が少なく静かな山頂です。
では、先へと進み次のピークを目指します。
標高3,084㍍の中岳に到着しました。このあたりからは切れ落ちた岩陵帯が続き少し緊張感があります。
徐々に槍ヶ岳が近づいてきます。槍ヶ岳へのメインルートの槍沢にもたくさんの登山者さんが見られるようになってきました。
では、さらに次のピークへと進みます。
標高3,101㍍の大喰岳に到着しました。日本の山の標高順では第10位です。山頂は広く眺望も良いので槍ヶ岳方面からも人が上がって賑わいます。お弁当はここで食べるのがおすすめです。
では、先へと進みます。
分岐点の飛騨乗越にやってきました。あとはひたすら下っていくのみです。
#南岳新道・・めちゃくちゃ面白かった。
・・・・・・このルート歩けてよかった。
・・・・・・こりゃまた来るかも。