黒部源流域への旅

トレッキング
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ピエリ守山店:兼松です。

今回の山旅は北アルプスの最深部、日本最後の秘境と呼ばれる『雲ノ平』へ行ってきました。

新穂高温泉地にある新穂高センターをスタートし、小池新道から双六小屋を経由して三俣山荘にテント泊をベースにのんびりと雲ノ平を楽しみたいと思います。2泊3日の行程で移動距離47km、累積標高差は3,900mほどです。

最近は厄介な感染症のおかげで、自宅から登山口への道中はどこへも立ち寄らないで向かいます。今回も睡眠時間2時間ほどで新穂高温泉登山口へ訪れているのですが、寝ぼけていてもザック背負うといきなり目が覚めます。登山体質ってやつですかね。

三俣山荘テント場から見るナナカマドと鷲羽岳

雲ノ平 くものだいら

黒部川源流にあり飛騨山脈に囲まれたところで、標高2,650m付近にありますが、山ではなく溶岩でできた台地です。どの登山口からも非常に遠く、当日中にたどり着くことが困難なため『日本最後の秘境』と呼ばれています。

DAY 1

新穂高温泉登山口から三俣山荘までは9時間半ほど歩きます。7時間ほど歩いたところにある双六小屋でもテント泊はできますが、初日にできるだけ歩いておいた方が翌日の散策時間が増えるのでその先にある三俣山荘を目指します。

お馴染みの小池新道 ここからあっち方面へ向かいます

鏡平まではコースタイムの80%ほどで歩き、時間に余裕が出てきました。体力的にも余裕があるように感じます。少し風が強くなり空を覆っていたガスが抜けはじめます。あと1時間ほど歩くと稜線に上がるので眺望も期待できそうです。

左に見える稜線へと向かいます
ようやく顔を出した槍ヶ岳
正面に鷲羽岳 三俣山荘はその麓にあります
そして今日も雷鳥に出会う
三俣山荘が見えてきました 鷲羽岳はガスの中
黒部川源流の湧水が飲み放題のテン場 

DAY 2

夜中に強めの雨が降りましたが、朝には止んでいました。今日は雲が多い1日になりそうです。

三俣山荘から雲ノ平へは2時間半ほど歩きます。一度、黒部の源流のある沢まで標高を下げてから登り返して行きます。

真っ赤に染まる空から始まる二日目
黒部川を渡渉して登り返して行きます
三俣山荘と槍ヶ岳
火山岩のガラ場 第二雪田

アルプスの名峰に取り囲まれた雲ノ平には高山植物に群落地がたくさんあり、その見た目から天空の庭と呼ばれてます。庭園のような空間にはそれぞれに名称が付けられています。

スイス庭園 奥には薬師岳
日本庭園 正面は槍ヶ岳
紅葉したチングルマ
スイス庭園 正面には水晶岳
ギリシャ庭園
雲ノ平山荘が見えてきました
雲ノ平山荘
雲ノ平山荘の人気メニュー ジャワカレーとブレンドコーヒー

途中にも雨が降り、時間的にも余裕があったので山小屋で昼ご飯にします。雲ノ平山荘が作るカレーはとても人気で、たまたま居合わせた3組もみんな同じメニューを注文していました。これからはうまいカレー屋さんを聞かれたら雲ノ平山荘と答えるようにします。登山口から徒歩14時間ぐらいかかりますので、程よくお腹も減ってうまさ倍増ですね。

では、ここを折り返しとして三俣山荘に戻ります。帰りは祖父岳、ワリモ岳、鷲羽岳を経由します。

右側がこの地形を造った火山 祖父岳
これから歩く稜線 右が鷲羽岳
鷲羽岳に向かう最後の登り

無事に予定通りにテント場へ戻りました。この辺り一帯はスマホの電波は一切届きませんが、スマホを気にしない日もたまには良いですね。ということで星空を眺めて眠りにつきます。

おやすみなさい。

光が一切ない空間で見る星空
三俣山荘と天の川
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