題名のない登山ブログ 後編

トレッキング
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ピエリ守山店:兼松です。

おはようございます。大天井岳二日目も快晴です。

今日は予定通りに常念乗越を経由して常念岳山頂を目指します。

雲海の向こうから出てくる今日の太陽

DAY 2

目が覚めた時、空はうっすらと明るくなっていました。若干寝過ごした感はありましたが、ご来光を見るために大天井岳山頂へ向かいます。

なんとも言えない色に染まる雲海
太陽の光を浴びて山肌も赤く染まっています

今日は風も穏やかで最高の天気。ご来光後も30分以上もまったりとしてしまいました。気づけば山頂には僕たちだけになっています。貸し切りの山頂、抜群のロケーションから見る絶景。あと2時間ぐらい眺めていたいところですが、常念岳に向かう稜線も早く歩きたい葛藤の中でテント場に戻ります。

歩いてきた稜線も見納め?

テントを撤収し、軽く朝ごはんを食べて出発します。

燕岳から蝶ヶ岳を結ぶパノラマ銀座縦走路と呼ばれるルートのちょうど中間部分を歩きます。大天井岳から常念岳までの稜線は初めて歩くルートですのでじっくりと楽しみたいと思います。

下山口の一の沢登山口までは常念岳を経由しておよそ8時間半です。

これから歩く縦走路と常念岳
振り返ると大天荘はあっという間に小さく
初めての角度から見る穂高連峰に感動
東天井岳と常念岳
雲海に浮かぶ八ヶ岳と富士山
カール地形をトラバースしながら登り返します

東天井岳を過ぎた辺りからルートは東側へと進みます。廃道となったルートが入り乱れるカールの中を下り、そして登り返して再び常念山脈の稜線へと合流します。稜線以外にもハイマツの生茂るカールも歩かせてくれる粋な演出に感謝です。

常念乗越手前に横通岳があります。常念岳から大天井岳への縦走路が山腹を通ることから横通岳とやや雑な感じで山名をつけられましたが標高2,767mの立派な山です。

横通岳のピークを踏まないでトラバースするルートもありますが、せっかくなのでピークを踏んでいこうと思います。

山頂は南アルプスをバックに常念岳を眺められる素晴らしい眺望です

ここから標高2,450mの常念乗越まで300mを一気に下り、その後は標高2,857の常念岳山頂までの400mを直登します。常念乗越から山頂ピストンのコースタイムはおよそ2時間。日没までに余裕を持って下山を完了させるなら常念岳は登らないで一の沢登山口に向かうことも選択肢の一つなのですが、今回は体力的にも余裕があったので登るを選択しました。

常念岳(じょうねんだけ)

標高2,857m日本百名山のひとつである常念岳。北アルプスでも初中級以上の登山者には人気の山で、山麓の安曇野市のシンボル的存在の山です。

ピラミッド型が特徴的な山で、山体は長野県の松本市と安曇野市にまたがっています。また、森林限界を越える高山帯は、ライチョウの生息地であり、珍しい高山蝶も生息しているそうですが今回は出会えませんでした。残念。

山頂直下にある常念小屋にテント装備をデポして必要なものだけをアタックザックに詰めこみ山頂に向けて歩きはじめます。テント泊の重量から解放されたおかげで足取りはとても軽やかで、ゴロゴロと大きな石が積み重なった登山道をどんどんと登って行けました。

久しぶりの常念岳山頂から見る景色
眼下には梓川
振り返れば二日間歩いてきた稜線
今度こそ見納め

山頂から常念小屋へと戻りデポした荷物を回収して一の沢登山口まで下山しました。一の沢登山口からスタート地点の中房温泉登山口まではタクシーに乗って移動します。

タクシーの運転手さんも山好きなとても気さくな方だったので、一時間ほどの乗車時間でしたがとても会話も弾み楽しい時間でした。

今回の縦走登山も無事に終わりとても楽しめました。この二日後には雪に覆われて、あっという間に危険な雰囲気に変貌していくわけですが、そんなことは想像できないような最高の天気に恵まれた最高の山歩きとなりました。

では、皆さんもよい山旅を。

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