ピエリ守山店:兼松です。
今回の山散歩は鈴鹿山脈の南端にあり、亀山7座のうちのひとつである高畑山へ行ってきました。
もともとは鈴鹿山脈の別の山に登る計画でしたが、前日までの降雪量が想定よりも多く、予定していたスケジュール通りに歩けなさそうだったため、鈴鹿山脈の南端にある高畑山へ変更しての山散歩となりました。
鈴鹿峠から入山
鈴鹿峠は近江(滋賀県)と伊勢(三重県)の国境。
その昔、都が奈良にある時代は、伊賀から加太を越えて伊勢に入る経路が東海道でしたが、仁和二年(886年)にこの道が開かれ東海道の本筋になりました。
旅人が行き交う交通の要衝で、江戸時代には「東の箱根峠 西の鈴鹿峠」と称された西の難所です。
登山口〜山頂
東海道である鈴鹿峠から高畑山登山道へと入って行きます。
この辺りの山々には珍しく、かなり早い段階で稜線に乗ります。
高畑山は国を東西に分ける稜線を歩く山と言われています。このあたりの稜線は非常に険峻で、激しい上り下りが続きます。昔の山賊が移動に使った道と言われており、切り立ったヤセ尾根や岩場、急登があり、追っ手をかわすには最適のルートだったそうです。
名もなき偽ピークを乗り越えた急登の先に高畑山山頂がありました。
こちら側から登ると直前まで山容は見えない様です。ということで無事に山頂へ到着です。
今日はガスが多く遠くの山々までは見ることは出来ませんでしたが、山頂は360度開けていて里山とは思えない程の眺望です。
本日も強風吹き荒れ気味となりまして、山頂ではまったりすることなく下山を開始します。
帰路は登りルートを戻るピストンです。
亀山7座 高畑山 たかはたやま
亀山市出身の世界的アルピニストである故尾崎隆氏は、世界の8,000メートル級の14座のうち7座の登頂に成功しました。
その輝かしい登山人生の出発点が鈴鹿山脈、特に石水渓の山々の登山であったことから、その偉業をいただいて、故人の故郷である亀山市域の標高約700メートル前後の山を7座として選定。
そのうちのひとつが高畑山、標高773mです。
普段の山と比べるとコースタイムも累積標高も低い山でしたが、とても楽しい山散歩でした。
山を楽しむのは標高はあまり関係ないんだなと思いました。
では、皆さんも良い山旅を〜。