ピエリ守山店:兼松です。
今回の山散歩は、福井県内で唯一日本百名山に選ばれた山、『荒島岳』に行ってきました。
荒島岳山頂への主要ルートは4本あり、今回はその内の一つである勝原(かどはら)コースを選択しました。
ブナの原生林の中を歩く人気のメインルートで、夏道のコースタイムは登り3時間30分、累積標高差は1,285mです。
荒島岳 (あらしまだけ)
泰澄大師によって開かれたともいわれ、古くから信仰の山として崇められているそうです。
福井県の嶺北地方東部に位置する大野盆地の南東にそびえ、別名『大野富士』と呼ばれる独立峰です。
山頂からは、白山や北アルプス連峰の山々を望むことができ、特に新緑や紅葉の時期には、多くの登山者で賑う北陸地方の人気の山です。
登山口〜中荒島岳
この日は強めの低気圧が西から迫ってきていて、午後からは天気が崩れるとの予報。荒島岳の主稜線は風が非常に強い地形のため、低気圧に飲み込まれる前に下山することを目標にスタートしました。
勝原コース登山口は旧カドハラスキー場にあり、まずは廃業したゲレンデコースを登って行きます。ゲレンデの急登を抜け、樹林帯の急登を歩き、壁のような稜線の「もちが壁」を登り上げた後、追い討ちをかける様な急登の先に『中荒島岳』があります。
稜線に近づくにつれて風が強くなってきました。
樹林帯の中は風で煽られた木と木がぶつかる音が鳴り響きます。
稜線では強風のためか停滞している人の姿も見えました。
途中撤退も視野に入れつつ、衛星画像で低気圧の位置を確認しながら進んで行き、もちが壁手前にある窪地で風を避けつつ作戦会議です。
中荒島岳〜荒島岳山頂
作戦会議の結果、山頂を目指します。
稜線の先には山頂、そして低気圧も迫ってきます。
雪は風に叩かれて非常に硬く、難しいコンディションです。ピッケルを持つ手にも力が入ります。
せっかくの貸し切りの山頂でしたが滞在時間およそ3分で撤収します。
3時間掛けて登り、3分で帰る。非常に楽しい時間です。
先日登った銀杏峯から見えていた荒島岳に呼ばれている様な気がしたので登りに来ました。
なかなかな状況の中での登山でしたので、あれ?呼ばれたのは勘違い?なんて思いもしましたが、無事に登れましたので、呼ばれたということにしておきます。
やっぱり北陸の山は楽しいですね。では皆さんもよい山旅をー。