十石山

トレッキング
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ピエリ守山店:兼松です。

今回は長野県と岐阜県に跨る乗鞍岳の北側にある『十石山』へ行ってきました。

十石山の標高は2,525mで乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰から北東に伸びる十石尾根の中心にあります。一帯の乗鞍火山列は北から南へと形成されたことから、十石山は乗鞍火山群最古の山と言われています。

無雪期は藪も多く周辺の山に比べマイナーな扱いをされることが多い十石山も、積雪期は北アルプス大展望の山として人気があります。

白骨温泉林道から入山します。控えめな看板が目印です。

歩き始めてすぐに積雪路となりました。アイゼンを装着してここから標高差1,000mほどを登っていきます。

特に決められたルートはなく、状況を見ながら沢地形の樹林帯を登っていきます。ここ最近の季節外れの暖かさのせいか、思ったより雪は柔らかくて進んでいくのに体力を使います。そんな中、途中見かけたオコジョに癒されます。そしてトリッキーな動きに翻弄され写真は撮れず。

見た目はほとんど壁みたいな斜面。

雪面を蹴り込みステップを作りながら慎重に登っていきます。

最初の急登を登り終えたあたりで少し開けた場所に出ました。このあたりで標高は1,800mほど。まだまだ先は長い。

ここからしばらくは平坦な歩きが続きましたが、登山道のマーキングはほとんど無く、地形図とGPSで方角と現在地を確認しながら進んでいきます。

コメツガの巨木が立ち並び、雰囲気の良い森の中を歩きます。途中差し込む日差しが眩しい。

標高2,000mを超えたあたりから雪も締まった感じとなり歩きやすくなってきましたが、山頂へは再び急登が続きます。

森林限界に到達しました。木々の間隔も広くなり、空には十石ブルーが広がります。

山頂へ続く最後の登り。右側には穂高岳連峰が見え始めます。遮るものが無い山頂からはどんな景色なのか、期待が膨らみます。

クライマーズライトに少しデブリ?のような跡が見えました。リスクを考え、右側の沢地形を避けつつ、やや左側の稜線沿いから山頂へ向かいます。

数日前の降雪で綺麗な雪面。ベースは硬く締まっていてアイゼンの刃がよく効き歩きやすい。

南側からは乗鞍岳も見えてきました。中央のピークが主峰剣ヶ峰。以前滑った斜面もハッキリと見えます。

山頂に到着。今日は他に誰もいませんでした。そんな貸切の山頂でしばらく大はしゃぎします。

北側には笠ヶ岳(左奥)、双六岳(中奥)、焼岳(手前)。

秋にも登った鷲羽岳、水晶岳も見えました。

槍・穂高岳連峰。主峰の奥穂高岳は日本第3位の高峰。

期待以上の大展望に満足し下山を開始します。

今日は午後から猛烈に風が強まる予報でした。すでに風は強く雲が形成され始めています。標高の高いところでは降雪の可能性もあるため、雲に飲み込まれる前に樹林帯へと下っていきます。

風はあるものの、日差しが強くて朝よりも緩んだ雪に苦労しましたが、無事に下山しました。

今日は体力的にも疲れたし、どこかの温泉でゆったりとなんて考えながら装備を片付けます。

登山口のある白骨温泉・・・シーズン前で休館。

帰り道にある平湯温泉・・・メンテナンスで休館。

困った時の荘川温泉・・・毎週木曜日定休。まさかの今日は木曜日。

ドラッグストア・・・・年中無休。白骨温泉の入浴剤をゲット(° ꈊ °)✧キラーン

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