南アルプス 奥茶臼山

トレッキング
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ピエリ守山店:兼松です。

先日、長野県飯田市と下伊那郡大鹿村にまたがる赤石山脈(南アルプス)の支尾根にある標高2,474 mの山『奥茶臼山 おくちゃうすやま』へ行ってきました。ルートはしらびそ峠を起点として尾根沿いを歩き、奥茶臼山山頂を超えた先にある展望地まで行き、再びしらびそ峠へと戻るピストンです。折り返しポイントの展望地までの尾根沿いには奥茶臼山を含めて5つのピークが連なり、累積標高は1,200mほどとなっています。

そんな稜線好きにはたまらない尾根ですが、今回ピークハントには一切こだわらず、森を楽しみながらのんびりと歩きたいと思います。

日本三百名山に指定されている奥茶臼山は、山域が亜高山帯針葉樹林の国有林となっています。

2006年飯田市が、尾高山から奥茶臼山までの登山道を開通させた『しらびそ峠ルート』なのですが、近年は台風による倒木の影響で登山道が不明確となり、地図上では破線表示のルートとなっていましたが、昨年8月までに600本の倒木が処理され、再びコースタイム通りに歩けるようになり人気が戻ってきました。

登り始めはハイマツや笹原が広がる登山道ですが、標高を上げるにつれてコメツガやシラビソ、ダケカンバが生茂る深い森へと変化していきます。さらにその足元にはシダや苔がびっしりと覆っている南アルプスらしい原始の森がどこまでも続いています。

南アルプスの主稜線と並行に走るこの稜線。東側の樹林の間から時折南アルプスの山々が見えます。あの辺りも歩いてみたい。

明け方から午前中は少しガスがかかり、日の光が届かない森の中は少し鬱蒼とした雰囲気です。気づけば遠くの山にかかっていたガスは取れており、この山域も晴れてくれるといいな、なんて考えながら森をゆったりと歩いていきます。

徐々にガスが取れてきました。展望地に到着する頃には強い日差しを感じました。展望地で折り返し登ってきた道で登山口まで戻ります。太陽が高い位置となり森の中に光が届きます。陰影が濃くなった森の中は、所々が輝いて見えて先程までとは違った雰囲気に見えました。

『この森を歩きたかった。』

トレッキングとは?

山歩きのこと。特に山頂にはこだわらず、山の中を歩くことを目的としている言葉。ただし、結果的に行動の過程で山頂を通過することもある。『ウィキペディア(Wikipedia)』

だそうです。

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