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冬キャンプにて暖をとる工夫
こんにちは!雪が降るとソワソワする豊田元宮店 高島です。
ふもとっぱらキャンプ修行編 第2弾 さっそくいってみましょう。
今回は「暖をとる工夫」にフォーカスしていきます。
前回の寒さ対策にもつながる、ひと手間をご紹介します。
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暖気を活用!石油ストーブを使いこなす
さあ、テントの設営も終わり快適な空間作りにとりかかります。
冬キャンプのために買ったとっておきのストーブに灯油を入れて着火。
出力を最大にしてガンガン焚いてもなんだが寒い、、 むしろ冷えてない?
意外に暖まらない?石油ストーブ。 高価なスノーピーク製で7畳用なのになんで?!
本当によくある冬キャンプあるあるです。
皆さんの自宅と違いキャンプで過ごす部屋はテントです。
壁には断熱材などなく、薄いナイロンが1枚きり、防水、防風性はあるものの、
保温性は欠片もありません。
屋外において手早く暖かい空間を作る為のポイントは、「スキマ」と「高さ」にあります。
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スキマはずばりテントの接地面、地面との間にあります。
よくある3シーズンテント(春、夏、秋用)と、オールシーズンテント(冬OK)の
違いのひとつはスカートの有無です。
地面に広がるこのヒラヒラが、スキマから入る風や虫をシャットアウトしてくれるのです。
設営後のテントの裾と地面とはスキマが無さそうに見えますが
実際はかなりの通気があります。出入りが少なく、
空気が閉じ込められた空間なら効率よく暖めることが可能です。
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もうひとつは高さ。シンプルな石油ストーブは自然対流型という仕組みで
空間を温める暖房道具です。
読んで字のごとく、自然に空気を対流させながらゆっくりと暖めていきます。
しかし、暖めるそばからテントの生地越しに寒い外気にさらされ
冷えてしまう部分も多くあります。室内で使用するよりはるかに効率は悪く、
暖められた空気は軽い為、すぐテントの上部へと流れ頭の上は暖かいのに、
足元がいつまでたっても寒い。となるのです。
では、どうするか?空気の対流を変えていきます。
方法は複数ありますが、楽ちんなのは道具に頼ることです。
写真のアイテムは「エコファン」といいます。ストーブの上に乗せ、
熱を得ることで発電し電源不要で動作します。使用されている熱電モジュールは
「ゼーベック効果」と呼ばれる方法で発電しています。
モジュールは2つの異なる半導体から作られ、上部と底部が異なる温度を持つことで電子を作り、
背面のモーターに電気を送りファンが回ります。
熱によって電気を生み、プロペラを回す。本来、上部にあがるだけの暖気が、
扇風機の要領で真横に出されるのです。
石油ストーブ+エコファン=ファンヒーター!まさにスイッチ入れてすぐあったかいアレです。
元々は薪ストーブで使う道具ですが、
キャンプブームもありストーブファンという名称で最近は様々なお店で見かけることが出来ます。
ぜひ、使ってみて下さいね。
【注意】テント内でのストーブ類の使用は一酸化炭素中毒の危険があります。
専用の一酸化炭素警報機を使用の上、十分な換気を行い、自己責任にて使用をお願いします。
冷気は下からやってくる?!底冷え対策
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さあ、テントの敷物にもひと工夫が必要です。
地面から伝わる冷気もバカになりません。
特に就寝時はいかに地面からの冷気を遮断するかが重要です。
夏同様にグランドシートとインナーマットだけでは翌朝、自分が霜柱になりかねません、
今回は力業にてあるだけのマットを全て重ねています。
重ねるものの中にアルミを蒸着したものや、エアーマットを加えると一気に快適になります。
熱を反射したり、温度を伝えにくい素材を使ったものがおすすめなのです。
地面から順番に、
ブルーシート⇒グランドシート⇒ピクニックマット⇒インナーマット⇒エアマット
⇒毛布やブランケット とある物すべて重ねます。
水分を防ぐ⇒温度を防ぐ⇒凹凸を防ぐ⇒肌ざわりがよく保温性が高いものの順番がベストです。
人数が多い分、たくさん持ち寄れましたので快適に使用出来ました。
枚数が足りない場合は、段ボールや、木の板をはさんでも調子よいですよ。
ちょっと侘しい気分になりますが段ボール、、実はかなり暖かいんです(笑
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就寝時は登山用のマットを2枚重ね、寝袋2枚重ね&足元へブランケットをIN。
高級なダウンシュラフではなく、安価な化繊のシュラフでも
工夫次第でとても暖かくなるのです。湯たんぽを入れても最高に幸せに寝られます。
以上の工夫をもって、極寒の富士山をバックに就寝、、
寒さで起きてしまうこともなく、朝までぐっすり寝られて最高でした!
翌朝、霜がおりて凍ったテントから見る富士山、、
荘厳な景色を寝袋から見られるなんて最高のひとときでした。
寝袋からは出られず2度寝しましたけど、、
さ、今日は暖かい家の布団で寝ます。おやすみなさい。